ワンクッション。

読みたくない方はスルーで、もし読んで気分を悪くされても文句は受け付けません＾ｑ＾
 

誰でも落ち込むことってあると思う。
私なんて数え切れないくらい落ち込んだし、
その度に立ち上がってきたとは思ってないけど、
それでもなんとか這い蹲って地面を舐めるように少しずつ進んでいる。

───　数年前
私は落ち込んでどうにも心の整理ができなくなったことがあった。
実家に住んでいた私は家を飛び出し、当時乗っていたピンクのマーチで走り回った。
ある時は山や峠へ、ある時は海へ。
しかも心がバラバラになることはしばしばあって、
所謂「うつ」手前にまで陥っていたんだと思う。

そんな時に見つけた私だけのテリトリー。
幸か不幸か、その時は春の入り口で桜が咲いていた。
大きな桜の木がぽつぽつとある小さな公園。
地元で有名な桜の名所とは掛け離れた本数の桜、少ないと思った。
車の中で泣きながら、じっとその桜を見つめて時間を潰してた、
そうするしかなかったから。

今の相方とは11年の付き合いで、うつ手前にまで陥った私をずっと見てきている。
相方はポジティブであり、ネガティブな私とは正反対。
二人を足して２で割ったらちょうどいいね、なんて笑うこともある。
それから数年経って、自分の心の栄養が徐々に回復傾向になった頃、
私だけの桜の名所に相方を連れて行った。
私の地元には県内でも有名な桜の名所がある、雑誌やテレビで紹介されることも多々あり、
私が桜を見たいと言い出した時、相方はそっちの有名な方だと思っていたようだ。
でも私が連れて行ったのは名所とはとても言えない小さな公園。
屋台もなければ花見客の車もまばらである。
でも相方は文句を言わなかった。
内心「ここが花見の場所か？」って言われるかと思ってたけど、
相方は「こういうのもいいよ」って笑った。
むしろ私よりはしゃいでカエルや虫と戯れて遊んでた。
それからその公園は私だけじゃなく、私達の桜の名所となった。


本日、お昼にラーメン（辛肉そば）を食べてから桜を見に行った。
何日か前に満開だとニュースで耳にし、近い内に…と思っていたから。
この小さな公園に桜を見にくるのはもう何年目になるだろう。
きっと、これから先もその小さな公園は私と相方の桜の名所であり続ける。

今日は初めて公園の名前を知って、あんまりに捻りのない名前に、
二人で声を上げて笑った。

そんな一日でした。